たのしみは そゞろ読みゆく 書(ふみ)の中に 我とひとしき人を見しとき
和歌原文
たのしみは そぞろよみゆく ふみのなかに
われとひとしき ひとをみしとき
たのしみは そゞろ讀みゆく書の中に我とひとしき人をみし時
橘曙覧(たちばなの あけみ)
独楽吟(どくらくぎん)
現代語訳
たのしみは、なんとなく読みすすめていた本の中に自分と同じような人がいた時
そゞろ(そぞろ)→なんとなく
鑑賞のポイント
前回に続いて橘曙覧です!
「そうそう!」と思わずうなずいてしまう。
そんな歌がほんとに多いですね。
この和歌もありますよね~。
「その考え、分かる!」
「あっ、一緒一緒!」
「その行動ってこういう気持ちだったんだろうなあ」
て勝手に共感しながら本を読みますよね。
名作と言われる小説は特に自分がいませんか? 物語の中に共感できる心の機敏が
散りばめられているから名作なんですよね。
遠くに行きすぎて不安にかられる話ですが、
共感ポイントありまくりです。
また歴史上の人物の話にも勝手に自分を重ねてしまいませんか?「信長さん、わかる!」みたいな。この共感が実は歴史を学ぶということと私は思っています。
それは実証できるのか?科学的根拠は?
みたいなことをいうから歴史はつまらなくなる。感じたことを大切にするこれが歴史の醍醐味で読書の醍醐味!そして和歌の醍醐味!
昔の人も今の人も他人も。みんな独立した個でありながら、集合体として一つ。だから自分の感じたことは文字の中の人も感じた。
と信じきることで和歌や本や歴史は生きてくると思っています!
曙覧はそういう本の読み方をした。ということがこの和歌から感じられますね~。
自分の感性のままに本を読み、歴史を感じ、和歌を詠みましょう!!
心に和歌を!
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます!