おいどんブログ

和歌・短歌を紹介します!

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

おもしろき こともなき世を(に) おもしろく すみなすものは 心なりけり

短歌原文 おもしろき こともなき世を(に) おもしろく すみなすものは 心なりけり 高杉晋作+野村望東尼(のむら もとに) すみなす(住み成す):自分の思うように住む なりけり:気づきの意味。「~なこどだなあ」 こともなき世「を」「に」の2つの説があ…

親思ふ こころにまさる親心 けふの音づれ 何ときくらむ

短歌原文 親思ふ こころにまさる親心 けふの音づれ 何ときくらむ おやおもふ こころにまさる おやごころ けふのおとづれ なんときくらむ 吉田松陰 江戸獄中より故郷に送った手紙「永訣の書」より けふ(きょう):今日 音づれ:手紙での知らせ らむ:今ごろ…

真砂なす 数なき星の 其の中に 吾に向かひて 光る星あり

短歌原文 真砂なす 数なき星の 其の中に 吾に向かひて 光る星あり まさごなす かずなきほしの そのなかに われにむかひて ひかるほしあり 正岡子規 『竹の里歌』連歌十首のうちの一首 真砂(まさご):細かい砂 なす(成す):状態。作る 数なき:数なし→数…

足たたば 北インジアの ヒマラヤの エヴェレストなる 雪くはましを

短歌原文 足たたば 北インジアの ヒマラヤの エヴェレストなる雪くはましを あしたたば きたインジアの ヒマラヤの エヴェレストなる ゆきくはましを 正岡子規 まし:もし~だったら~だろう(反実仮想) を:~のになあ(詠嘆) 現代語訳 もし立つことがで…

東風吹かば にほひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ(春を忘るな)

短歌原文 東風吹かば にほひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ(春を忘るな) こちふかば にほひおこせよ うめのはな あるじなしとて はるなわすれそ(はるなわするな) 菅原道真 東風(こち):東から吹く春の風 あるじ:主 な~そ:禁止 ~するな…